F.T.Pile構法は、既製コンクリート杭(PHC杭、SC杭、PRC杭、各種既製杭)に対応した杭頭半剛接合構法(杭頭半固定工法)です。
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Q&A

F.T.Pile構法についての質問にお答えします。
No.
施工準備に関する質問一覧
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Q1.
施工に際し天候による制約はありますか。
A1.
特に制約はありませんが、水溜り等が発生した場合は、速やかに排出する必要があります。(安全な作業環境を確保できることが前提です。)
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Q2.
施工時に必要な道具、施工機械はありますか。
A2.
杭頭金具(ヨウカン)の撤去
  ・溶断用ガスなど一式
  ・ディスクグラインダー

FTキャップの設置
  ・ケレン
  ・ボルト孔清掃用ブラシなど
  ・モンキーレンチもしくはラチェットレンチ
  ・スコップ
  ・ハンマー
  ・検査ゲージ(引抜き対応タイプの場合)
  ・ウエス

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杭頭金具溶断 溶断部の研磨 端板の清掃
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Q3.
杭の端板に取り付けられた杭頭金具(ヨウカン)をガス溶断した後の端面平滑度は、どの程度の精度が求められますか。
A3.
端面平滑度に関する定量的な許容差は設けていません。留意点として、FTキャップを取り付ける際に、杭端面との間に異物があると、鉛直荷重および回転性能が十分に発揮できないため、グラインダー等を用いて端面を丁寧に仕上げるようにしてください。
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Q4.
杭頭金具(ヨウカン)を取り付けなくても良い方法はありませんか。
A4.
ボルト固定などの治具もありますが、製作納期に時間を要することや施工能率が落ちることなど、費用・工期面で問題が生じることが懸念されます。そのため、採用される場合は、事前に杭メーカーとよく協議してください。
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Q5.
杭頭端板のボルト孔の養生は、どのタイミングで行うのですか。
A5.
杭施工時にセメントミルクが流入しないようにするため、杭埋設時には必ず必要個数以上の養生を行ってください。ボルト孔の養生は、杭施工前に行っておく必要があります。 また、仮止めボルトおよび引抜き抵抗用鋼棒を取り付ける箇所を対象に、杭メーカー側で行うことを基本にしています。ただし、事前協議事項としていますので、施工分担についてご相談させて頂く場合があります。
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Q6.
FTキャップのおおよその納期を教えてください。
A6.
FTキャップの納期は、杭径やロット数により異なります。一般的に、800mm未満は3~4週間、800mm以上は1か月程度を要します。詳しくは、杭メーカーの営業担当者にお問い合わせください。
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Q7.
FTキャップの寸法、質量を教えてください。
A7.
FTキャップの寸法と質量については、本協会HPに「FTキャップ標準仕様表」を記載しております。

FTキャップ標準仕様表
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Q8.
FTキャップの「標準タイプ」と「引抜き対応タイプ」の見分け方を教えてください。
A8.
「標準タイプ」と「引抜き対応タイプ」の写真を例示します。

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標準タイプ 引抜き対応タイプ
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Q9.
現場でFTキャップに穴をあけてもよろしいですか。
A9.
FTキャップの現地加工は原則禁止しています。
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Q10.
FTキャップの荷姿と荷下ろし方法を教えてください。
A10.
パレット、段ボール等、状況により異なります。事前に、材料の納期や納入方法、受入担当、荷卸方法を協議してください。納入方法は一括と分割が選択できます。分割は、別途運送料が発生する場合があります。FTキャップをパレットで搬入する場合は、専用の荷卸治具が必要になる場合があります。
FTキャップ質量表(参考)
杭径
(Φ)
箱サイズ
(ダンボール箱詰め例)
箱入数
(個)
質量
(kg/個)
質量
(kg/箱)
備考
300355×355×400101.818.0
350405×405×400102.323.0
400455×455×400102.727.0
450505×505×360 83.225.6
500555×555×360 83.830.4
600660×660×315 57.236.0
700760×760×300 49.036.0
800860×860×260 313.841.4
900960×960×225 217.434.8
1000- -23.9 -箱なし
1100- -38.6 -
1200- -44.3 -
※他にパレット積み(トラック便)等もあります。
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ダンボール外観 ダンボール開封 パレット積み
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Q11.
FTキャップの現場搬入時から施工までの保管時の留意点はありますか?
A11.
保管時は地面には直接置かず、パレット等に載せておき、降雨等で錆が発生しないよう、シート養生します。また、可能であれば室内保管が望ましいです。
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室内保管 パレット積み
シート養生
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Q12.
FTキャップに対する錆の基準(良・不良)はありますか?
A12.
FTキャップはあくまでも型枠ですので、錆の基準はありません。杭本体とパイルキャップとのクリアランスを保つことが出来れば問題ありません。
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Q13.
FTキャップの仮止めボルトの手配は、どのようにすればよいでしょうか。
A13.
仮止めボルトの手配は事前協議事項としていますので、杭メーカーとご相談ください。
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Q14.
FTキャップに設置する仮止めボルトの役割を教えてください。
A14.
仮止めボルトはレベルコンクリート打設工程でFTキャップの浮き上がりを防止するために設置します。
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Q15.
FTキャップの仮止めボルトは、何箇所に取り付ければよいですか。
A15.
Φ300~Φ900までは対角2箇所以上、Φ1000以上は対角4箇所以上取り付けてください。
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Q16.
FTキャップを仮止めボルトで固定しますが、どの程度のトルクで締め付ければよいのですか。
A16.
木槌等でFTキャップ上部側面を軽打し、動かない程度でかまいません。
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Q17.
PC鋼棒検査書はどのように納品されますか。
A17.
検査表は引抜抵抗用鋼棒と一緒に納品されます。
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Q18.
SC杭のように杭頭端板にボルト孔がない場合、仮止めボルトの設置はどのようにすれば良いですか。
A18.
杭頭端板部に仮止めボルト用のボルト孔を空ける必要があります。ボルト孔は杭材料の製造時に設けるため、早めに仕様を決定し指示する必要があります。
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Q19.
杭頭端板のボルト孔にソイルセメント等が流入しないための標準的な養生方法はありますか。
A19.
ボルト孔にバックアップ材(シーリング工事で用いる丸棒状の高発泡ポリエチレンフォーム等)を入れた上でガムテープを貼付ける等の方法があります。養生ついては杭メーカーで対応可能です。
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Q20.
杭中空部の処理はどのようにすれば良いですか。
A20.
中空部に中詰めコンクリートの指示がない限り、中空もしくはセメントミルク等で満たされていなくても構いません。杭頭よりもセメントミルク等が盛り上がっていた場合にはFTキャップと杭を密着させるため、キャップの設置に支障が無いレベルまで杭中空部の土砂等は除去してください。
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Q21.
杭が偏心した場合の設計・施工対応を教えてください。
A21.
杭の偏心は、設計時に余裕幅を持たせているため、パイルキャップを増し打ちするなどで対応できる場合があります。施工時に許容値を超える杭心ずれが発生した場合は、設計者と協議し対策を講じてください。
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Q22.
F.T.Pile構法の施工管理を杭メーカーで実施することは可能ですか。
A22.
本構法の施工管理は、施工会社または建設共同企業体で実施することとしています。杭メーカーは、施工指導および品質管理支援として、事前説明会や初回施工時の現地指導といった方法で適宜対応させて頂きます。

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